フリーエンジニアを目指すプログラマサポートガイド

将来も生活保障も自己責任!フリーエンジニアのデメリットとは

フリーエンジニアのデメリット

動物園の動物達は、至極呑気で気楽に見えます。しかしその環境が逆にストレスになることがわかるにつれて、動物園側は、わざと餌を隠して簡単に口に入れることができないようにするなど、様々な工夫が施されるようになっています。サラリーマンを籠の鳥に例えるならば、フリーランスは大空に飛び立った鳥。より重い責任と高い能力を求められる反面、より高い報酬とかけがえのない遣り甲斐を獲得することができるのです。


籠の鳥に保証されるもの

さて会社に勤めていれば、エンジニアであれ営業職であれ、一定の給与を受け取ります。会社の業績次第とはいえ、労災保険や雇用保険はもちろんのこと、社会保険や厚生年金にも加入でき、ある程度の生活保証があって安心です。しかるにフリーランスになれば、一転して無い無い尽くしを経験します。特に収入が不安定で、仕事の受注が無ければ報酬が無く、かつ仕事を受注しても報酬が後払いであれば、プロジェクトの間の無給状態をなんとか凌ぐ苦労を背負うことにもなりかねません。また信用が無いため、住宅ローンや月賦払いの契約を結ぶことができなかったり、住居や事務所の家賃前納を求められることもあります。

大空の下に広がる未知の世界

会社の中にいれば、エンジニアが給与計算や税務提出関係書類の作成などの心配をする必要は無く、専門スタッフが処理してくれます。しかし独立すれば、雑務を含めて営業も経営も資金調達も、そして一切の事務処理も自らこなす覚悟が必要です。これが案外時間を食うものなのですが、ある程度金銭的にも余裕が出来れば、自分の不得手な部分を他人に任せることができるかもしれません。

地上の楽園に集うのは

またフリーランスになる動機として、社内における人間関係が煩わしくて苦手と考えているならば要注意です。というのも独立すれば、受注する仕事は特定の顧客からとは限らず、多くはプロジェクトごとに新たな人間関係を構築しなければなりません。たとえ苦手な相手であっても、そこは速やかに円滑なコミュニケーションを図りつつ、自らに有利になるよう積極的に顧客と交渉し、一方で自らの独り善がりではなく、本当に顧客の求めに応じた提案ができなければなりません。そしてプロジェクトを計画通りに進めるために、個々の専門スタッフと密な連携を保ちながら支障の無いよう、品質にも工程にも目を光らせていなければなりません。今や会社の肩書が無い以上、頼りになるのは自分自身です。積極的なアピールももちろんですが、それに見合うだけの価値ある提案と完成品をもって、自らの実力を証明する他ありません。更にフリーランスは、自ら積極的に求めない限り誰も何も教えてくれません。いつの間にか新しい情報や技術に乗り遅れてしまったり、培ったはずの人脈からも零れ落ちているリスクがあるのです。

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