フリーエンジニアを目指すプログラマサポートガイド

フリーエンジニアは、プログラマとしての技術力だけでは食べていけません!

フリーランスプログラマになるときによくある失敗

こんなことになると分かっていれば最初から対処しておいたのに、という先に立たない後悔を自ら味わった先人の知恵を、転ばぬ先の杖として、フリーランスになる前に知っておくことは大切です。


燃える石炭の上に座る悪魔

さてたとえ人との折衝が苦手であっても独立すれば、顧客と様々な場面でお互いの意思を確認しなければなりません。特に金銭面で問題になることが多く、入るべきものが入らないのはフリーランスにとって死活問題です。面倒がらずに法務や税務も勉強して合意内容を明確に文書にし、署名捺印をもらって出来れば前金をもらいましょう。燃える石炭の上に座る悪魔に驚きながらも、その下、すなわち自分の畑の中に金銀財宝が埋まっているとは、悪魔に確認して初めてわかったことなのです。口約束でも契約は成立しますが、証文を採っておけば最悪の場合にも裁判で有利に運べるのです。

土地に実るものの半分と引き換えに

農夫であれば土地に実るものをすべて自分のものに出来ます。しかし悪魔の差し出す金銀財宝と引き換えであるからこそ、農夫も土地に実るものの半分を悪魔に差し出します。自分の差し出すものが何の対価なのかもわからずに、フリーランスで仕事をすることは出来ません。自分の提示する見積もりが相場に比べて安くないのか、周囲の同業者の話などから自分なりの基準を持って、必要とあらば顧客と交渉しなければなりません。畑を耕していたいだけであれば、何も悪魔と取引する必要などないのです。平穏無事に技術のことだけをしていれば満足であれば、敢えて独立して要らぬ苦労を背負い込むことはありません。それでもどうしても独立したければ、経営全般を任せられる人を探すという手もあるのです。

土地の上に出来るもの、土地の下に出来るもの

さて地上に出来るものを、悪魔に差し出すと約束した年に農夫は蕪の種を蒔き、怒った悪魔が次の年には地下に出来るものを求めたところ、賢い農夫は麦を蒔きます。会社に勤務しているとついつい指示されたことだけをこなせば良いと考えがちですが、独立すればユーザーや顧客の要求と直に向き合わなければなりません。やたらと高度な技術を駆使して、その実誰も見向きもしない製品を作っていたり、汚いコードを綺麗に書き直している場合ではありません。その上、事業構想も独り善がりであったり時間管理や工数管理などに客観的な目を持つことができないようでは、将来の見通しも暗いでしょう。

交渉相手は悪魔

そして何よりも農夫は自分の話している相手が悪魔であると知っていました。だからこそ意識的にその逆を突いたのです。独立すれば新規の顧客や付き合いのない投資家を相手にしなければなりません。特に有望視されるITベンチャーには海千山千の投資家が群がります。少なくとも自分で投資元と交渉出来て、疑問点があればはっきり問い正すことが出来るだけの基礎知識を持って臨みましょう。

Copyright © 2014 フリーエンジニアを目指すプログラマサポートガイド All Rights Reserved.